2012年6月27日水曜日

破壊錠


「ひとつ、また、ひとつと。」

鍵をかける。

自身でも、いつか 思い出さなくなるように。
鍵を飲み込んで。 忘れるように、決める。


「…こうでありたい。」


「…ああなりたい。」 


「…こんなんじゃない。」 


「…そうはいたくない。」


そんな自分。

終雪


いつか 交わした。 
あの日のこと。

 思い出して。
 朧げに  君と  微笑む。 

そうだ…そうさ…あぁ…そうだ。

虚しく 香る
 夢解けの跡

 変わりゆく景色 
重なる光景は

今も 悲しい  まま 

 そうだ…そうさ…もう…そうさ。