2013年7月15日月曜日

三発の銃弾

大学の頃、僕の後輩から聴いた話、いじめられることの多かった彼は、仕返しのできない代わりに、心ん中である空想を広げました。

人間生まれながら心に拳銃を持っていて、自由にできる弾が三発ある。

その三発を何に使うか。
彼は自分の最も嫌いな奴を慎重に選び背後から狙撃する。相手が空想上で死ぬ所まで想像するんだそうです。
それをすると気分がスッーとして、毎日を生きれるそうです。

彼からその話を聴いて僕は漠然と考えました。

自分ならどうするかな?

僕なら二発は捨てます。適当な場所に投げ捨てて。残る一発はどうするか?
僕は自分自身に使いたい。そう思いました。

自分の命を自分の思いのままにしたい。もし神という存在がいて、僕の時間もそれがコントロールするというのなら。僕はそれに抗える力を手に入れたいと思ったのでした。




死にたい。


それは消えたいということではないでしょうか?



痛みもなく、苦しみもなく、悲しみもなく。

ただ自分という存在を消し去りたい。




僕は最近おもいます。

殺して欲しい。
誰か僕を殺して。

死にたいと思う瞬間はあれど、僕は死ぬ覚悟もなく、生き続けようとする思いが強く。


だから誰かによって殺される。まさに他力本願な、自分以外の存在によって誰からも責められることもないまま自分の望みを叶えることを切望しているのです。


なんと腐った人間なんだろう。

僕を殺す世界へ。

今思えばまさにその通り。
勝手に死んでいく。

三発の銃弾。
引き金をひく。

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